入会希望者から申込書が送られてくると、
カード会社はそれをもとに入会審査を行います。
その内容は、大きく分けて、本人確認と返済能力についてです。
本人確認というのは、入会希望者が本当にその人であるのかどうか
ということを確認することです。
年齢、職業、勤務先、自宅住所などを通じて、確かにその人本人なのかを調べます。
この場合、電話帳に名前が記載されていなかったり、
勤務先に連絡しても「いません」としか対応されなかった場合には、
入会を断られる可能性もあります。
返済能力についてはカード会社にとって最重要です。
年収はいくらで、安定しているか、賃貸か持ち家かなどを調べます。
カードの発行後も、カード会社は数年ごとに
会員のカードの使い方に異常がないかどうかを調べます。
急にキャッシングが増えたとか、支払いが滞りがちになってきたとか、
短期的に集中的に利用しだしたなどの異常を見つけた場合、
カード会社がその会員に問い合わせを行うこともあります。
予想を超えた利用状況の場合は、カードが解約されてしまう場合もあります。
以上のように、カード会社が独自に蓄積しているデータに基づいて診査するものもありますが、
さらに入会の審査では、信用情報機関からのデータを取り入れ、
自社のデータではつかめない広範囲の利用状況も調査します。
その入会希望者が他社ではどのような借入を行っていたか、
ブラックリストに載っていないかなど、過去のデータ履歴を調べます。
この信用情報機関とは、全国各地にある銀行協会個人信用センターや、
株式会社信用情報センターなどがあります。
3ヶ月以上延滞すると、その人の名前はブラックリストに載り、
新たにカードを作ることができなくなってしまいます。
このように、カード会社は自社データによる審査と、信用情報センターから得た情報を照合して、
独自の総合的判断を加えて入会の可否を決めているのです。
とはいえ、一度ブラックリストに載ったからといって、
「もう自分は一生、クレジットカードは作れない」ということはありません。
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