クレジットカードの審査については、
いまだにブラックボックス的な部分がたくさんあります。
銀行やカード会社によって審査基準ももちろん異なります。
入会を許可してもいいかを審査するときに、
その信用度を判断するための採点システムのことを、スコアリングシステムといいます。
その材料となるのが、入会希望者が送付してくる申込書です。
どんな職業に就いているのか、年収はいくらなのか、どんな家計の状況なのか、
過去に支払に関する問題はないか、などという項目をポイントに置き換えて、
配点は各項目1~20点ぐらいで、点数によって判断します。
例えば職業ですが、これは職種によって大きく差があります。
最もポイントが高いのは公務員です。
逆に、評価が低い職業は、離職率の高い職種になります。
また、フリーランスや自営業の方も、一般的なサラリーマンよりも年収があるとしても、
いざ信用度となると、かなり低くなってしまいます。
また、会社の在籍年数や、住居への居住年数も採点に影響します。
ちなみに、「クレジットカード申請時に嘘の記入をすれば、簡単に審査が通るのではないか?」
と考える人がいますが、当然、それらの結果を個人信用情報機関から
得られるデータと照合したり、収入証明書などの提出が求められますので、
その辺りはしっかりと確認されます。
適当なことを書いてカードが発行されることはありません。
そして、総合的に評価し、合計点が一定数以上なら、
入会を許可し、それ以下なら拒絶するという枠を決めています。
ちなみに、各項目の何を取り入れるのかは、各カード会社によって異なりますが、
この不況でとくに重要視されているのが、勤務先と居住年数です。
いくら有名企業に勤めていても、そこが不良債権にどっぷり遣っていたり、
リストラに積極的な会社だったりすれば、自然と審査も厳しくなります。
また、毎年引越を繰り返すような人は、
サラ金の取立てから逃れているのではないかなども疑われます。
カード会社としても会員の居所がつかめなくなることは、一番怖いことだからです。
また、銀行系カード会社は本人よりも、
バックにあたる勤務先や役職を重視する傾向にあるため、
他系列のカードに比べると入会が難しいです。
一般的に入会しやすいのは流通系カードで、
限度額を上下に何種類か設定しているので、
主婦を含め幅広い利用者を取り込んでいます。
ちなみに、既に複数枚のクレジットカードを持っている場合、
1枚1枚の利用限度額は30万円程度でも、
何枚も持てば200万、300万と膨れ上がります。
この利用限度額が年収に比べてあまりに大きくなると、
新たにカードを申し込んでも入会審査で落とされてしまい、
希望通りのカードが持てなくなる可能性があります。
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